今回はタルト生地の伸ばし方ということで、前回ご紹介したパート シュクレを使って解説していきたいと思います。
難しく感じるかもしれませんが、コツさえつかめば簡単にできますし、パート シュクレは修正もききます。再び冷やせばやり直せますので思い切ってチャレンジしてみてください。
それでは始めましょう! C’est parti !!
まず作った生地を冷蔵庫で寝かせていたと思いますので、取り出して室温で少し柔らかくしてください。
ここで注意して頂きたいことは柔らかくし過ぎない事です。生地にはバターが使われていますので、柔らかすぎると、生地がちぎれたり、作業台にひっついてしまうということが起こります。
室温とは言いましたが季節によっても違いますので、特に暑い季節はできるだけ涼しい環境で作業しましょう。
目安としては指で押してみて軽くへこむが、まだ固いと感じる程度です。伸ばす前に軽く練るので少し硬い状態ではじめましょう。
では、少量の打ち粉をし、練りながら伸ばしやすい状態にまとめていきます。このときも手の熱や室温で生地がだれることがあるので、できるだけ手早く行いましょう。ひび割れたらひっつけながら円く整えます。練り過ぎには注意。まとまったら、めん棒を使い2~3mmくらいの厚さにしていきます。生地の下、生地に軽く打ち粉をし、めん棒にもこすりつけておきます。分量外の粉ですので大量に使わず、生地がひっつくのを防ぐ程度の少量にとどめ、つくようであれば随時加えるようにしましょう。生地の上を転がしながら均等に力を加え伸ばしていきます。
向き(もしくは自分の立ち位置)を変えながら均等な厚みを目指す。生地を動かす時は破れやすいので慎重に。スケッパーを使うと便利です。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、円いタルト型を使う場合は一回り大きいサイズで円く伸ばせるよう心掛けましょう。
伸ばす時のポイントとしては生地の端まで伸ばしきらないということです。上下に厚みを残し、向きを変えて再び伸ばしていきます。
生地の厚みは手のひらで触ってみて確認します。厚いところ、薄いところが感覚で分かるはずです。
伸ばせたら次は型に張り付けていく作業です。スケッパーで台から生地をはがし、めん棒に巻き付けタルト型の上にたるませるように乗せます。ちぎれる場合があるので慎重に。
型の側面に指で貼り付けます。しっかり密着させましょう。
敷き詰めれたら、めん棒を型の上にころがし、余分な生地を切り取る。
最後、もし気になる箇所があるなら、指で押さえたり、余った生地を張り付けるなどして修正もできます。できたら、いったん冷蔵庫で寝かせます。これで完成です。
お好みのタルトに仕上げてください!余った生地は一つにまとめて冷蔵保存し、次の機会に。
ここではタルト生地を空焼きする方法を解説します。オーブンを170℃で予熱しておく。フォークを使い、生地の底の面に穴をあける。クッキングペーパーを型より一回り大きいサイズで用意し、型に敷く。
タルトストーンを乗せる。膨らまないように重しをして焼いていきます。
オーブンで15~20分焼く。クッキングペーパーの下が焼けていないようであれば、重しとペーパーを外し焼き色がつくまで焼く。冷まして完成!
パート シュクレはそれほど膨らむ生地ではないのでタルトストーンがなければ、フォークで穴だけあければ大丈夫だと思いますが、あったほうがいいでしょう。小豆やお米でも代用できるようです。
これでタルト生地が完成しました。冷めないうちに型から外そうとすると崩れてしまうことがあるので、しっかり冷めてからにしましょう。あとは、カスタードクリームを詰め、フルーツを飾り、ナパージュでキラキラにすれば、立派なフルーツタルトの出来上がり!
Bon courage !!
苺のタルト ↓こちらはアーモンドクリームを詰めて焼き、カスタードクリームを塗った上に苺を盛り付けナパージュでツヤを出しています。
木のめん棒は吸水してしまうと歪んでしまうことがあるので、短時間で洗いあげてしっかり乾かすか、空拭きにしましょう。
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